検査の原理、操作手順
検査の原理
例:ナノトラップProU小麦
ナノトラップProU小麦キットでは、グリアジンに対する抗体を用いています。
- テストスティックの滴下部に検査溶液を滴下すると標識抗グリアジン抗体が溶解する。
- 標識抗グリアジン抗体は検査溶液中に存在するグリアジンと結合し、複合体を形成する。
- 複合体が毛細管現象により移動し、テストスティック中央の判定部に固定化された抗グリアジン抗体に捕捉され、線となって現れる。
検査溶液中にグリアジンが存在しない場合は、判定部に線は現れない。
- ※
- 検査溶液中にグリアジンが存在していても、検出感度以下の場合は線が現れない。
また、グリアジンが過剰に含まれる場合にも線が現れないことがある(プロゾーン現象)。
操作手順
食品の種類によっては、加熱操作や遠心分離を省略した簡易抽出検査法も選択可能です。
詳細は取扱説明書またはこちらをご覧ください。
食品検査の場合 |
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ふき取り検査の場合 |
検査溶液の調製 |
- 1)
- 検体の粉砕・均質化
- 2)
- 均質化検体1gに抽出液を全量加え、30秒間撹拌
- 3)
- 沸騰水浴中で10分間加熱
- 4)
- 室温まで冷却後、30秒間撹拌
- 5)
- 室温で遠心分離し、上清をろ過
- 6)
- ろ過液を希釈液で10倍に希釈し、検査溶液を調製
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検査溶液の調製 |
- 1)
- 対象箇所のふき取り
- 2)
- 抽出液に綿棒を入れ、30秒間撹拌
- 3)
- 沸騰水浴中で10分間加熱
- 4)
- 室温まで冷却後、30秒間撹拌
- 5)
- 検査検体を希釈液で10倍に希釈し、検査溶液を調製
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↓ | |
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↓ | |
検査 |
検査溶液200μLをテストスティックに滴下、15分静置 |
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検査 |
検査溶液200μLをテストスティックに滴下、15分静置 |
↓ | |
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↓ | |
判定 |
- 1)
- テストスティックの確認サインが赤く色づいていることを確認(図A)
- 2)
- 判定部に線が認められるかどうかを判定(図B)
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判定 |
- 1)
- テストスティックの確認サインが赤く色づいていることを確認(図A)
- 2)
- 判定部に線が認められるかどうかを判定(図B)
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図A 試験成立・不成立の例
試験成立:確認サインが赤く色づいている
試験不成立:確認サインが赤く色づいていない
図B 陽性・陰性判定例
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